会社を去る確率
僕はこれまで面接官をしたことがある。
それは新卒者へのフォローの意味をこめた面接官だった。
つまりはアイスブレイクの一要素として、比較的年齢の近い僕が新卒者の緊張をほぐすために同席しただけだった。
それでも、ある一定の評価を下す権限もあったし、会社がどのような人材を欲しがっているかを理解した上で行動したと思っている。
一方で、人事部や採用担当などの本格的な面接官としては実績はない。
あくまで人事活動の一環としての「お手伝い」をしただけだった。
「面接」という場面については、求職者側として「受ける」立場が圧倒的に多い。
いや、面接に限らず採用活動では、「受ける」側の人間としての感覚が強い。
それゆえか、未だに全く理解できないことがある。
「転職回数によるボーダー」
このことについては前にも書いています。
転職回数について相手から言われるコメントの多くは
「こんなに転職をして、うちに来てまた辞められても困る」
というのが一般的でしょうか?
よくあるコメントだと思うし、実際に同じようなニュアンスで懸念していることを伝えられたこともあります。
確かに「会社をコロコロ変えやがって」とマイナスイメージを持たれるでしょうが、この懸念と実際に会社を去る確率って直結するんですかね?
そもそも転職は、どんな言葉で綺麗に飾ったところで「現状への不満」が動機だと思うんですよ。
給料が低い、スキルアップできない、人間関係が悪い・・
たとえ、家庭の事情で都会から田舎に帰らなければいけない場合でも、仕事より家庭の事情を優先できない状況にあるから転職するんですよね。
つまり、その「不満」があるから転職する(した)のであって、着目すべきは転職の「理由」であって「回数」ではないと思うんです。
その理由を聞いたうえで、「うちに来てもすぐ辞めるんじゃないか」と考えてみるべきじゃないのかなぁ。。
こちらの記事を読んで、そんなことを考えてみたりしました。