転職回数というボーダー

少し前の話ですが、九州にある企業の社長さんとお話をする機会がありました。

簡単に言うと社長面接です。

普通に応募して、普通に書類選考を通過し、普通に面接の日程を調整し、九州まで行って面接してもらいました。

 

その社長さんは、話しをした感じでは凄く人柄がよく、僕自身の人生相談なんじゃないかと思うような話も真剣にしてくれました。

半分以上が人生相談かと思う面接は、2時間を越えて終わりました。

 

結果は不採用。

 

理由を聞けば、そもそも転職回数が多い人は書類で落とされるはずが、人事のミスで面接まで進んだだけとのこと。

 

つまり、面接の場にたどり着く前から僕の不採用は決まっていました。

 

なんとも虚しい気持ちになります。

あれだけ熱心に話をしてくれて、しっかりと話を聞いてくれて、良い人オーラが出ていた社長さん。。

形容し難い虚しさです。

 

 

 

日本の多くの企業は転職回数にこだわります。

会ってもいない、声すら聞いていない人を、送られてきた書類やWEB履歴書の情報で判断し、NGのレッテルを貼ります。

どんな人なのか、どういう考えがあるのか、どういう理由があって転職をしたのか、何がしたいのか・・・

伝える機会すらもらえないんです。

 

また、同じように年齢にもこだわります。

僕はまだ30手前ですが、年を重ねるにつれて更に厳しくなるでしょう。

Google先生にちょっと聞けば、40代、50代の絶望にあふれる情報が山のように出てきます。

それらすべてが真実とは思っていませんが、すべてが嘘とも思いません。

 

 

 

エイブラハム・リンカーンの言葉に、こんなものがありますよね。

転んでしまったことなど気にする必要はない。

そこからどうやって立ち上がるかが大切なのだ。

 

 

今の僕は盛大に転んでいることでしょう。

そして、立ち上がろうとしています。

でも、見えない誰かが首根っこを押して立ち上がるのを阻止しようとしています。

その見えない誰かに負けないように、立ち上がれる日を目指して。